アルゼンチン統計国勢調査局(INDEC)が2月14日に発表したデータによると、同国の1月のインフレ率は前年比254.2%上昇し、32年ぶりの高水準となった。
具体的には、1月の消費者物価指数は前月比20.6%上昇しましたが、これは2023年12月の25.5%上昇(これも過去30年間で最高水準)を下回るものでした。一方、2023年12月のインフレ率は前年同期比211%上昇しました。
インフレの影響を最も受けている消費財カテゴリーは日用品とサービスで、次いで食品・ノンアルコール飲料、家電製品、メンテナンスサービス、医療サービスとなっています。その他のカテゴリーとしては、娯楽・文化、観光・ホテル・レストラン、交通、通信、衣料・履物などが挙げられます。
南米第2位の経済大国であり、穀物の主要輸出国でもあるアルゼンチンは、深刻な課題に直面しています。インフレ率は急上昇し、人口の5分の2が貧困状態にあり、潜在的な景気後退の危機が迫っています。
この南米の国では衣料品の値段が受け入れ難いほど高く、新品のジーンズ一着の値段はアルゼンチン人の最低賃金の3分の1以上する。
「この値段では、以前のようにショッピングモールに行って欲しいものを何でも買うことはできない」とブエノスアイレスの学生アイレン・チクラナさんは言う。
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は2023年12月に就任した際、同国のインフレとの戦いはまだ終わっていないと警告した。
ミレイ大統領は就任後、ペソを50%以上切り下げ、交通機関と燃料への補助金を削減し、価格統制を撤廃した。ミレイ大統領は、インフレは2年以内に抑制されると予測した。
IMFのクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、ミレイ大統領の政権がマクロ経済の安定を回復し、成長の障壁に対処するために講じた強力な措置を称賛した。
1月下旬、国際通貨基金(IMF)はアルゼンチンに対する440億ドルの支援プログラムの一環として、新たに47億ドルを支出した。
先週、経済協力開発機構(OECD)は、アルゼンチンの経済成長が今年2.3%縮小すると予測した。
ミンホア(t/h)
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