英国経済の全体的な見通しは依然として暗い一方、インフレ圧力が根強いことから、イングランド銀行(BoE)は8月上旬の会合で金利を引き上げる可能性がある。(出典:AFP) |
これらの数字は、インフレ上昇と高金利に基づいて市場が推測していたような景気後退は起きていないことを示している。
英国国家統計局(ONS)は、5月の英国経済生産高が前月比0.1%減少したと発表した。前月は0.2%増加していた。ロイターがエコノミストを対象に実施した調査では、0.3%の減少が予想されていた。
サービス部門は成長しなかったが、それ以外の経済のすべての部門は縮小した。
ONSによると、芸術・娯楽・レジャー部門、ホテル・レストランなどの一部の企業は、戴冠式休暇による利益を報告した。しかし、医療、鉄道、教育部門のストライキが経済生産に打撃を与えた兆候も見られた。
英国統計局(ONS)の別の報告書によると、英国の物品貿易赤字は5月に予想以上に拡大し187億ポンドとなり、欧州連合(EU)への輸出は2022年1月以来の最低水準に落ち込んだ。
業界団体は、経済全体の見通しは依然として暗いとしながらも、インフレ圧力が根強いことからイングランド銀行(BoE)は8月初めの会合で金利を引き上げる可能性があると述べた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックからの英国経済の回復は、他の先進国の多くに比べて遅れている。コンサルティング会社キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は、英国経済は2023年第2四半期に約0.1%成長すると予想していると述べた。これはイングランド銀行のゼロ成長予測を上回ったが、デールズ氏は英国経済が年後半に緩やかな景気後退に陥る可能性が高いと指摘した。
デイルズ氏は、来週水曜日(7月19日)発表予定のインフレ報告によってイングランド銀行が金利をさらに0.5パーセントポイント引き上げるか、それとも0.25パーセントポイントのみ引き上げるかが決まる可能性があると付け加えた。
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