ベトナムがグループDの最終戦でイラクに2-3で敗れ、2023年アジアカップで何も手に入らなかったにもかかわらず、カタールのフィリップ・トルシエ監督は選手たちの精神力とプレースタイルに満足している。
「敗北は残念な結果ですが、選手たちのプレーには非常に満足しています。チームは敗退しましたが、それでも私は選手たちに、国旗のために、そして3月に行われる2026年ワールドカップ予選への準備として、全力を尽くすよう求めました。そして彼らは、我々が追求する哲学に従い、自信に満ち、最後の瞬間まで士気を高く保ち、その通りにプレーしました」と、トルシエ監督はジャシム・ビン・ハマド・スタジアムでの試合後の記者会見で述べた。
日本とインドネシアに連敗し、勝ち上がりの望みを絶たれたベトナムだったが、イラク戦では依然として強い意志を示した。チームは自信を持ってコントロールを重視するプレースタイルを貫き、多くの良い連携を見せた。その一つが、17分にイラクDFザイド・タシーンのオウンゴールを誘発する原因となった。VARの介入によりクアット・ヴァン・カンのオフサイドにより得点は取り消されたものの、ベトナムは依然として自信を持ってプレーし、42分に先制点を挙げた。ヴァン・カンのフリーキックからセットプレーが始まり、ブイ・ホアン・ヴィエット・アンがワンタッチでゴールに押し込んだ。
ジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われた2023年アジアカップグループD最終ラウンド、ベトナム対イラク戦に臨むトルシエ監督。写真:ラム・トア
しかし、トルシエ監督率いるチームにとって、前半は完璧な終わりを迎えることができなかった。ヴァン・カンはアディショナルタイム4分、不必要なファウルで2枚目のイエローカードを受けたのだ。この21歳のミッドフィールダーは、それ以前にも6分にダイビングでイエローカードを受けていた。
トルシエ監督は、ヴァン・カンに2枚目のイエローカードを出した判定に不満を漏らした。「両選手が飛び上がって衝突した。カンはファウルを犯すつもりはなく、ただボールを奪い合おうとしていただけだった。しかし、審判がカードを出したので、受け入れざるを得なかった。人数が少なかったため、プレーするのが難しかった。ヴァン・カンのレッドカードが転機となり、今日の不本意な結果につながったのかもしれない」と述べた。
10対11の状況で、ベトナムは後半開始早々に不利な状況に陥った。しかし、イラクは48分にレビン・スラカ、73分にアイメン・フセインがゴールを決め、形勢を逆転させて1-1の同点に追いついた。その後、ベトナムは2-1と追いついた。後半アディショナルタイム1分、ベトナムはグエン・クアン・ハイのゴールで2-2の同点に追いついた。しかし、アディショナルタイム12分、ミン・チョンが相手キーパーをファウルしたことからフセインがPKを決め、イラクが勝ち点3を獲得した。
「ベトナムは前半、非常に良いプレーを見せ、非常に積極的だった。後半もチームは組織力を維持し、選手不足の局面でも規律正しくプレーし、1時間近く守備に徹する必要があった。もちろん、ミスの代償は払わなければならなかったが、ポジティブな面としては、チームは常に積極的に、たとえ小さなチャンスでもゴールを奪うチャンスを見つけ、それを活かそうとしていた」とトルシエ監督は付け加えた。
フランス人監督は、チームが本日間接レッドカードと2枚のPKを受けたことを、2026年ワールドカップ予選の次の試合までに是正すべき規律上の問題の兆候とは考えていない。トルシエ監督によると、選手たちは高強度のプレー時間という監督の要求をある程度満たしているものの、アジアカップのようなトップレベルの大会では、生徒たちがまともにプレーできるのは約60分だけだという。さらに彼は、「選手が疲労すると、集中力や状況への対応の正確さも低下します。試合終盤にPKにつながった2つのファウルはその一例です。しかし、これは彼らにとって、モチベーションを高め、今後より良いプレーをするための教訓でもあります」と付け加えた。
試合の主な展開はイラク 3-2 ベトナム。
2-3の敗戦により、ベトナムは2023年アジアカップのグループリーグ突破という目標を達成できず、グループリーグ敗退となった。フランス人監督は、ベトナムがグループリーグ突破という目標を達成できなかったことを認めつつも、アジア屈指の強豪であるイラクと日本と同じグループだったため、この結果はやや不運だったと考えた。「難しいグループだったが、最終的にはチームは良い、そして前向きなイメージを持って大会を終えることができたと思う」と監督は付け加えた。
トルシエ監督によると、約1年間の監督就任後、チームの勝敗や様々な評価を受けながらも、ベトナムは依然として向上に努めているという。監督は全ての結果に責任を持つが、ファンには3月と6月に行われる2026年ワールドカップ予選の試合でチームの進歩をより明確に見て評価してくれるよう、辛抱強く待ってほしいと願っている。
ラム・トア
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