具体的には、日経アジア紙とのインタビューで、グーグルのアジア太平洋地域社長スコット・ボーモント氏は、同社が生成型AIの爆発的な普及でこの地域をターゲットにしていると明言した。
Googleは、生成AIを活用してインターネット検索サービスの品質を向上させる「生成検索エクスペリエンス」(SGE)と呼ばれる技術のベータ版をリリースした。
Google は、APAC 地域における生成 AI 市場の発展に注力します。 |
インドと日本は、米国に次いでGoogleの新技術へのアクセスを最近開始した唯一の市場です。同社は、他のグローバル市場と比較して「この2カ国への関心が非常に高い」ためだと説明しています。さらに、韓国も需要の高いアジアの国の一つです。
2022年末までに、アジア太平洋地域はアルファベット(Googleの親会社)の売上高470億ドルに貢献し、同社の世界総売上高の16%を占めました。一方、欧州、中東、アフリカ地域の売上高は合計820億ドルに達し、世界総売上高の29%を占めました。
ボーモント氏はまた、「世界のインターネットユーザーの半数以上がアジア太平洋地域に集中している」こと、同地域諸国の経済成長に伴いデジタル普及率が高まることで成長の「余地」が大きく広がることを強調した。
こうしたことから、グーグルはオンライン広告に加え、クラウドコンピューティングサービスやスマートフォンなどのハードウェア販売など、アジア市場におけるあらゆる収益源の拡大を目指している。
Googleの幹部は、生成AIがアジア地域において「武器」あるいは「ポケットの中のアシスタント」として役立つ可能性があると示唆しています。この急成長中の技術は中小企業から大きな需要があり、生産性の大幅な向上が期待されています。
しかし、中国市場に関しては、ボーモント氏はそこで「消費者向けサービス」は展開されていないと確認し、世界第2位の経済大国の潜在的なAI市場に参加する可能性を否定した。
「他の市場ではやるべきことがたくさんある」とボーモント氏は述べ、同社は生成AIの分野で中国でも「同様の障害」を克服する必要があると指摘した。
2010年、グーグルは中国発のインターネット検閲と同社に対するサイバー攻撃に抗議するため、中国本土での検索サービスの提供を停止した。
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