G7財務相らは共同声明を発表し、イランによるイスラエルへの攻撃を非難し、テヘランに対する制裁措置を調整することを約束した。
「地域の不安定化を狙ったイランの兵器取得、生産、移転能力を低下させる今後の措置について、緊密に連携していく」と、米国、英国、フランス、日本、ドイツ、イタリア、カナダを含むG7の財務相・中央銀行総裁は4月17日の共同声明で述べた。
この声明は、今週、米国ワシントンで開催された世界銀行と国際通貨基金の春季会合に合わせてG7財務首脳らが会合した後に出された。
4月17日、ワシントンで開催されたIMF・世界銀行春季会合の傍らで行われたイベントに出席したジャネット・イエレン米財務長官。写真:ロイター
会合に先立ち、ジャネット・イエレン米財務長官はイランの「悪意ある不安定化活動」を非難した。「先週末の攻撃からフーシ派による紅海襲撃まで、イランの行動は安定を脅かし、経済に波及効果をもたらす可能性がある」とイエレン財務長官は述べた。
米国当局者は、4月13日にイランが300発以上のミサイルとドローンを用いてイスラエルを攻撃したことは、テヘランの行動に対抗するために経済的手段を用いることの重要性を浮き彫りにしたと述べた。さらに、米国はヒズボラ、フーシ派、ハマスといったイランとその代理組織と関係のある500人以上の個人と団体を標的にしていると付け加えた。
G7外相は、6月17日から19日にイタリアのカプリ島で開催される会合で、対イラン措置についても議論すると予想されている。イタリア外交筋によると、G7外相会合は、イランのミサイルサプライチェーンに関与する者への制裁を求めると見込まれている。
同じく今週カプリ島を訪問しているEUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、ブリュッセルは対イラン制裁の対象を中東のイラン代理組織に加え、「ロシアへのドローンやその他の武器の移転」も対象に拡大しようとしていると述べた。
イランとその同盟国によるイスラエルへの4回の攻撃。画像をクリックすると詳細が表示されます
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は4月17日、イスラエルの攻撃を受けて、EUとその西側同盟国はイランのミサイルおよび無人機工場への制裁を強化する「責任がある」と述べた。
米国をはじめとする西側諸国は、イランに対する新たな制裁によってイスラエルが対応の範囲と規模を縮小し、地域における緊張が本格的な紛争へとエスカレートするリスクを回避できることを期待している。しかし、テルアビブは抑止力を回復するために今回の攻撃に対応する必要があると主張しているものの、いつ、どのように対応するかは不透明である。
タン・タム(ロイター、AFP、AP通信による)
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