これを受けてスペインのエル・パイス紙は、欧州連合(EU)外交政策局のジョセップ・ボレル局長の発言を引用し、EUとその加盟国はキエフに300億ユーロ相当の弾薬と武器を提供し、ロシアとの紛争に備えて4万人近くのウクライナ兵士を訓練したと報じた。
「EUとその加盟国は、ウクライナに300億ユーロ近くの弾薬と武器を供給し、EU領内で約4万人のウクライナ軍兵士を訓練するなど、前例のない経済、人道、軍事支援を提供してきた」とジョセップ・ボレル氏は述べた。
欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務政策上級代表。(写真:AP通信)
EUの外交政策機関の責任者によると、ロシアとウクライナの紛争は「大西洋横断の連帯」を強化するのに役立つという。
「しかしながら、我々はウクライナに必要な武器を提供するのにしばしば反応が遅すぎ、ロシアが前進の兆候を見せたときにのみ行動する」とジョセップ・ボレル氏は認めた。
「前進するために、EUは『必要な限り』ウクライナを支援するという姿勢から、『勝利を得るためにはどんなことでも』行うという姿勢へとパラダイムを変える必要がある」とジョセップ・ボレル氏は強調した。
昨年12月14~15日にブリュッセルで開催されたEU首脳会議において、ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相は、ウクライナに500億ユーロを供与するEUの2024~2027年度予算案を否決した。ハンガリーは、厳格な支出管理の下、キエフへの財政支援を毎年段階的に行うことを提案した。ブダペストはまた、EUからの借入ではなく、予算外の資金源を活用するよう求めた。
EUは、ハンガリーの反対にもかかわらず、ウクライナへの210億ドルの追加軍事支援を検討している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、欧州対外行動局(EEAS)は、ウクライナへの軍事支援に関する新たな計画を策定しており、この計画では、EU加盟国がハンガリーのキエフへの支援拒否権を覆すことが可能になるという。
この計画に基づき、EU加盟国は今後4年間でウクライナに200億ユーロ(218億ドル)以上の軍事援助を提供する。
さらに、EEASは、欧州平和基金(EPF)の予算外資産から約65億ユーロ(70億ドル)を組み込み、2024年から2027年にかけて年間最大50億ユーロ(54億ドル)を支給するウクライナ向けの特別軍事基金の創設を提案している。
欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、EU首脳が2024年初頭までにウクライナへの財政支援で合意することを期待している。来年2月初旬にはEU臨時首脳会議が開催され、EUはウクライナへの長期的な財政支援について協議する予定だ。
コン・アン(出典:TASS)
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