元ストライカーのル・コン・ヴィン氏によると、フィリップ・トルシエ監督とチームは、2023年アジアカップの開幕戦で日本に2対4で敗れたにもかかわらず、多くの収穫を得たという。
絶好調で20人の選手がヨーロッパでプレーしている日本に対し、ベトナムは敗北が予想されている。日本は過去10試合で平均4.5得点を記録しており、その中にはドイツとの親善試合での4-1の勝利も含まれる。
しかし、若い選手が多く、スムーズなボールコントロールを武器に、トルシエ監督率いるベトナム代表は自信を持って試合に臨み、ボールをキープし、連携をうまく保って相手の攻撃力を抑制した。11分に失点した後も、ベトナムはしっかりと反撃した。16分、コーナーキックからド・フン・ズンがディン・バックへパスを出し、バックがヘディングで押し込み、1-1の同点に追いついた。さらに約17分後には、ファム・トゥアン・ハイのタップインで先制点を挙げた。
しかし、アジアナンバーワンのチームのプレッシャーに、フィリップ・トルシエ監督率いるチームは、前半45分からアディショナルタイム3分まで立て続けに2失点を喫し、前半を2-3で折り返した。後半は粘り強く戦い、85分に上田彩世のシュートで1失点を喫したのみだった。
ディン・バクは2023年アジアカップの日本戦で、チームメイトと共に1-1の同点ゴールを喜ぶ。写真:ラム・トア
この試合でのベトナムの初ゴールは、2008年のAFFカップ決勝第2戦でタイに2-2の同点ゴールを決めたコン・ヴィンのヘディングシュートを思い出させた。このゴールはベトナムの優勝に貢献した。「ディン・バックのゴールは、日本相手に決めたので、私のゴールよりも美しかった。とても難しいゴールだったが、彼はそれを成し遂げた」とコン・ヴィンはVnExpressに語った。
元ベトナム代表キャプテンは、全員がベストを尽くしたため、個人を批判するつもりはなかったものの、チームは過去のアジアカップと比べて大きく成長したと述べた。「これまで日本と対戦するたびに、我々はプレーが悪く、得点できなかった。しかし今回は全く違う」とコン・ビン氏は語った。「日本相手に得点を挙げただけでなく、ベトナムの選手たちは相手を苦しめる場面もあった。日本はヨーロッパのチームを疲弊させ、2022年ワールドカップではドイツとスペインに勝利し、最近では親善試合でドイツ、トルコ、カナダ、ペルーなどに勝利した。これは、ベトナムが得点して2-4で負けた試合は、失ったものよりも得たものが多かったことを示している」とコン・ビン氏はコメントした。
ゲアン省出身の元ストライカーによると、試合結果に加え、ベトナムのプレースタイルも注目すべき点だ。彼らは力強い相手に対し、自信を持ってボールをキープし、優れた連携を見せた。「トルシエ監督の指導はこれまでも、そしてこれからも、しっかりとボールをコントロールするという彼の哲学を選手たちに実践してきた。日本選手に包囲される前に、ベトナム選手たちがボールをキープし、プレッシャーをうまくかわす場面もあった。どの監督もそれを選手たちに実践できるわけではない」
この試合でも、トルシエ監督はディン・バック、トゥアン・タイ、タイ・ソン、ミン・チョン、ヴァン・チュオン、ヴァン・カンといった若手選手を引き続き起用した。コン・ヴィン氏によると、これらの選手たちは若く経験不足で、大陸レベルの舞台でプレーするのも初めてだが、彼らが成熟し自信を持つのは容易なことではないという。トルシエ監督は選手たちに自信と明確なプレースタイルを植え付け、彼らが理解し、称賛に値するパフォーマンスを発揮できるようにしたとコン・ヴィン氏は考えている。
コン・ヴィン監督によると、日本に大敗を喫しないことは、1月19日に行われるグループD第2戦でインドネシアと対戦するベトナムにとって極めて重要な機会となる。「精神面では、ベトナムの選手たちはどの世代も全力を尽くしています。しかし、日本との試合を通して、ベトナムのプレースタイルに確信を持てるようになりました。この調子でプレーを続ければ、ベトナムはインドネシアに勝利し、イラク戦でも勝ち点を獲得できるという喜びを感じられるでしょう。」
ドク・ドン
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