わずか数時間後、アルメニア外務省は声明を発表し、過去30年間に二度の戦争の焦点となったナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアゼルバイジャンとの紛争を解決する用意があることを表明した。ロイター通信によると、声明ではロシアの不満には触れられていなかった。
アゼルバイジャン外務省は一連の声明で、ナゴルノ・カラバフの分離独立運動を支援することで地域の安定を脅かしているのはアルメニアだと述べた。

ナゴルノ・カラバフのアルメニア人兵士
「アルメニアは、思想、 政治、軍事、財政、その他のあらゆる手段を通じてアゼルバイジャン領土における分離主義運動を維持するという一つの目標を追求している」とアゼルバイジャン外務省は主張した。
アルメニアとアゼルバイジャンは9月7日、両国の国境付近で軍隊を動員したとして互いに非難した。
ロシアは9月8日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の逮捕状を発行した国際刑事裁判所(ICC)へのアルメニアのエレバンの参加をめぐり、アルメニア大使に「厳重な」抗議を表明した。
アルメニア首相、安全保障をロシアだけに頼るのは「戦略的な間違い」と発言
彼らはまた、アルメニアが米国との軍事演習の実施に同意したことや、アルメニア首相夫人が人道的見地からウクライナを訪問したことにも不満を抱いていた。
アルメニアにはロシアの軍事基地があり、防衛物資の供給をほぼ全面的にロシアに依存している。
ニコル・パシニャン首相は、今週公開されたインタビューで、アルメニアが安全保障をロシアにのみ依存する政策は戦略的な誤りだと述べた。ロシアは約束を果たせず、ウクライナ戦争に集中する中で南コーカサスにおける役割を縮小していると述べた。
ナゴルノ・カラバフ地域は長い間アゼルバイジャンの一部として認識されてきたが、その住民の大半はアルメニア人である。
1990年代にソ連が崩壊した際、アルメニア軍はナゴルノ・カラバフ周辺の領土を奪取したが、2020年に6週間続いた紛争でアゼルバイジャンが同地域を奪還し、ロシアの仲介による停戦で終結した。しかし、これまでの交渉は永続的な和平を生むには至っていない。
アルメニアは、2020年の停戦を監視していたロシアの平和維持部隊が、アゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフ封鎖を終わらせることができなかったと主張している。また、アルメニアは、ロシア主導の旧ソ連6カ国による軍事同盟である集団安全保障条約機構(CSTO)に残留すべきかどうかについても公然と疑問を呈している。
ロシアは、コーカサスにおける主要な「安全保障の保証人」としての役割を今後も果たしていくと主張している。
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