10月14日から22日まで、日本大使館( ハノイ市バディン省ヴァンフック市)にて、日本語原書とベトナム語訳を含む絵本漫画100冊展が開催されます。
日本がベトナムの子どもたちに絵本100冊を紹介。 |
10月14日、在ベトナム日本大使館は、このプログラムについて知らせる記者会見を開催しました。
在ベトナム日本大使館の一等書記官兼報道文化部長である神谷尚子氏によると、これは、日本大使館とベトナム日本商工会の後援のもと、ノースブリッジ財団が実施するベトナムと日本の外交関係樹立50周年(1973年9月21日~2023年9月21日)を祝う活動の一環としてのイベントだという。
神谷尚子さんは、「絵本」とは、日本語で未就学児や10歳以下の児童向けのイラスト入りの短編物語を指す名詞で、「子どもの心を養う食べ物」として知られていると話した。
「絵本は日本の子どもたちにとってとても馴染み深いものです。親子で一緒に絵本を読みながらの会話は、創造性を刺激し、心の繋がりを育み、素晴らしい感動を生み出します。私にとって絵本は、新しく興味深い世界を開いてくれたので、絵本がもたらす価値にとても感謝しています。そして今、その価値をベトナムの子どもたちにも伝えていきたいと思っています」と神谷直子さんは語りました。
実行委員会によると、読書世代の育成には、多くの時間と労力、粘り強さ、そして社会全体の合意が必要です。そのため、幼い頃から子どもたちに読み聞かせをすることが不可欠です。これは、「絵本つなぐブックウィーク」を開催する意義でもあります。
年齢別の絵本100冊を展示することで、読者は明確な比較ができ、児童書の世界に対する見方が広がるとともに、子どもたちがもっと本を好きになり、幼い子どもを持つ親は子どもに毎日本を選んで読み聞かせることにもっと気を配るようになると期待される。
併せて、10月14日から18日まで、ハノイ日本文化交流センター(ハノイ市ホアンキエム区クアンチュン区27番地)にて、日本人アーティスト、鈴木靖昌氏の作品集『すずめのコゼット』と『かたつむりの悲しみ』の原画展が開催されます。展覧会では、読者の皆様にアーティスト、鈴木靖昌氏との交流の機会もご用意しております。
『かたつむりの悲しみ』は、皇后美智子さま(現天皇陛下のお母様)の著書『白衣』にも登場する名作絵本です。かたつむりの殻の鮮やかな色彩を通して悲しみを表現し、才能あふれる画家による絵本は、読者に「悲しみ」への新たな視点を与えてくれます。
皇后美智子さまは「読書は時に私たちに根を、時に翼を与えてくれます。その根、翼は、私たちが外の世界と内なる世界との間に橋を架け、徐々に自らの世界を育み、広げていく助けとなるでしょう」と記されました。
一方、「すずめのコゼット」は、実話をもとに描き直した絵本です。震災で生じた損失や災害、そして人々が背負わされた結末を描いています。物語に登場するすずめは、あらゆる困難を乗り越えようとする努力の証であり、人々に喜びと光をもたらします。
さらに、読書週間の枠組みの中で、未就学児への本の読み聞かせ、子供向けのワークショップ、日本の絵本作家の永野日出子氏とベトナムの作家ファム・ティ・ホアイ・アン氏との交流、10月20日にデュ・パルク・ハノイ・ホテル(ハノイ市ホアンキエム区トラン・ニャン・トン84)で開催されるコネクティング・ブック・フェアなど、多くの興味深い活動も予定されています。
読書週間の枠内でイベントに参加すると、読者は無料の絵本を受け取る機会も得られます。
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