世界的なサプライチェーンの課題や米国との貿易摩擦にもかかわらず、トヨタは2025年5月に世界販売台数が約90万台に達し、新記録を樹立しました。これは、この日本の自動車メーカーが5ヶ月連続で販売台数を伸ばした記録であり、パンデミックからの力強い回復と市場変動への迅速な対応力を反映しています。

具体的には、トヨタは5月に89万8,721台を販売し、前年同月比6.9%増となりました。一方、生産台数は約89万台で、国内工場の一部生産能力削減の影響により0.7%の微減となりました。しかし、北米、中国、日本国内といった主要市場における購買力の上昇により、販売台数は予想を上回る伸びを示しました。
トヨタ最大の輸出市場である北米では、販売台数が11%増加しました。一方、中国では、国産電気自動車メーカーとの競争が激化する中、市場シェアは安定を維持しました。日本では、消費者が国産車、特にトヨタの強みであるハイブリッド車に回帰する傾向が見られました。

しかし、こうした好調な数字の裏には、米国の新たな税制政策による圧力の高まりが隠れている。5月の日本から米国への自動車輸出は、輸出台数こそ4%未満の減少にとどまったものの、金額ベースで24%以上減少した。これは、税負担の大部分が消費者に転嫁されるのではなく、トヨタなどのメーカーによって吸収されていることを示唆している。
しかし、トヨタは依然として柔軟な開発戦略を維持しており、多くの欧米の競合他社のようにEVトレンドに突入するのではなく、従来のガソリン車、ハイブリッド車、そして電気自動車を組み合わせる戦略をとっています。広範な生産ネットワーク、効果的なコスト管理、そして多様な製品ポートフォリオを擁するトヨタは、グローバルな競争の中で、その粘り強さと積極性を示し続けています。
世界の自動車産業、特にEVが不安定な状況が続く中、トヨタの5月の業績は記録的なものであるだけでなく、老舗企業がいかに持続可能かつ組織的な方法で継続的に適応し、主導権を握ることができるかを示す証拠でもある。
出典: https://khoahocdoisong.vn/toyota-lap-ky-luc-doanh-so-toan-cau-trong-thang-52025-post1550983.html
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