モロッコのアトラス山脈で壊滅的な地震が発生してから3日目となる9月11日、同国内務省は、約2,497人が死亡し、約2,122人が負傷したことを確認した。
モロッコ、タラート・ニャアコブ郊外の村で発生した壊滅的な地震の後、少年が家具を運んでいる。(出典:ロイター) |
現在、地元の捜索救助隊と外国の救助隊が瓦礫の下の生存者を探すため時間との戦いを続けている。
警察は壊滅的な地震で壊滅的な被害を受けた山間の僻地の町に到達するのに苦心しており、生存者は瓦礫の下に閉じ込められた愛する人を見つけるために必死に助けを求めている。
モロッコ当局はこれまで、政府による支援をスペイン、カタール、英国、アラブ首長国連邦の4カ国からのみ受け入れている。一部の外国援助団体は、派遣許可を待っていると述べている。モロッコ内務省は、当局は「逆効果となる」ような調整不足を避けたいと考えていると述べた。
国連は、9月8日金曜日の夜に発生したマグニチュード6.8の地震で約30万人が被災したと推定している。
被災したタラト・ニャコブ地区では、救急車12台、軍用車両と警察車両数十台に加え、約100人のモロッコ人救助隊員が倒壊した家屋の下から人命の痕跡を捜索していた。近くでは、消防士30人、医師1人、看護師1人、技術者2人からなるスペインの救助隊が地元部隊と協力し、遺体の発掘作業の準備を進めていた。
北へ約70キロの地点では、スペイン軍緊急部隊(UME)の別の救助隊が9月10日夜、アミズミズ村の外れにキャンプを設置し、捜索救助活動の準備を整えた。救助隊は4匹の救助犬と小型カメラを用いて被災者の捜索にあたった。
UMEのメンバーであるアルバート・バスケス氏は、「3日後に生存者が見つかる可能性は非常に低い。しかし、まだ希望はある」と述べた。これは、2月にトルコで発生した地震の悲劇から7日後にUMEが生存者を発見した方法と似ている。
英国は、医療評価チーム、救助犬4匹、専門機材とともに、総勢60名からなる捜索救助チームをモロッコに派遣すると発表した。
同日、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の災害・気候・危機問題担当責任者であるキャロライン・ホルト氏は、遠隔地や険しい地域での状況が捜索救助活動にとって大きな課題となっていると述べた。ホルト氏は、現在、これらの地域に重機を投入することが最優先事項であると明言した。
地震はアトラス山脈の丘陵地帯の村々を壊滅させた。ほとんどの家屋は日干しレンガと木材、あるいはコンクリートブロックとセメントで建てられており、構造上地震に弱い。モロッコのメディアによると、1万8000世帯以上が被災した。モロッコ政府は9月10日から3日間の国葬を宣言した。
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