この中部地方の少数民族の文化的アイデンティティを探る旅の中で、私たちはサンチャイ族のタックシン舞踊、タムロック人形劇団、そしてタイ族の円錐帽子編みの工芸品についても学びました。地元の人々や3つの地域から集まった写真家やライターの温かい雰囲気の中で、ボーダウ村の職人による伝統的なバインチュン作りの技術も見学しました。バインチュン鍋を沸かす赤い火のそばで、贈られた想いと受け取った愛情のこもった視線は、グループのメンバー一人ひとりに愛情のこもった感情を育みました。
タイグエンにまつわる物語は今もなお尽きることなく、写真ツアーグループはチャランドの武術精神と文化を体験しました。タイグエンでは、リー・ナム・デがヴァン・スアン国を建国した時代から、ルー・ニャン・チュー将軍がタイ・トー・レー・ロイを支援して外敵の侵略を撃退した時代まで、武術は幾世代にもわたって受け継がれてきました。伝統武術と現代武術が融合したタイグエン独自の武術は、健康増進だけでなく、祖国を守るための手段としても機能しています。
ツアーの最終目的地はタンクオン茶園でした。タイの「四大茶」の一つとして知られるタンクオン(タイグエン市)、ラバン(ダイトゥ)、チャイカイ(ドンヒー)、ケーコック(フーロン)といった名産地について学ぶ機会を得ました。母なる自然はタイグエンに適度な土壌と恵まれた気候を与え、この地の人々は茶を内なる力、豊かな未来を築く力に変えてきました。緑豊かな茶畑を歩き、茶摘みをする手作業、収穫と加工における職人たちの真摯な努力、そして「最初は苦く、最後には甘く」と感じられる一杯の茶を観光客に振る舞う時の誇りを目の当たりにし、タイの人々がなぜそう誇らしげに語るのか、改めて実感しました。タイグエンにとって、茶は過去であり、現在であり、そして未来なのです!
タイグエンを去ったのは、ヌイコック湖に最後の陽光が消え去った時でした。辺りはまるで虚空へと沈んでいくようで、ただ「広大な雲と空に響く歌」(ミュージシャン、フォー・ドゥック・フォンの楽曲「ヌイコック湖の伝説」より)だけが永遠に響き渡っていました。私たちはタイグエンに何度も戻って、涼しい緑茶の丘に座り、かつての戦場を偲び、南国の香り豊かなお茶を飲みながら深い愛情を分かち合いたいと思っています。
ヘリテージマガジン
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