フィリピンは、同国の船舶2隻が中国沿岸警備隊と海上民兵の艦艇に拿捕され、南シナ海のセカンド・トーマス礁付近で衝突したと発表した。
フィリピン沿岸警備隊は声明で、「中国海警局の船舶5203号が今朝、セカンド・トーマス礁の沖約25キロで危険な航行を行い、フィリピンの補給船と衝突した」と述べた。
南シナ海問題を担当するマニラの機関である西フィリピン海担当国家タスクフォースは、フィリピン沿岸警備隊の護衛艦も中国の海上民兵艦と衝突したと付け加えた。この事件の関係者全員の被害状況は不明である。
8月、フィリピンの補給船がセカンド・トーマス礁付近で中国海警局に拿捕された。写真: AP
フィリピン沿岸警備隊は声明で「中国海警局と海上民兵の危険で無責任かつ違法な行為を強く非難する」と述べた。
中国海警局はその後、この拿捕は「合法」であり、フィリピン船舶がセカンド・トーマス礁に「違法な建設資材」を輸送するのを阻止するのが目的だったと主張したが、両部隊間の衝突については言及しなかった。
セカンド・トーマス礁はベトナムのスプラトリー諸島の一部であり、現在フィリピンが不法占拠している。北京とマニラは共にこの地域の 領有権を主張している。
フィリピン軍は1999年以来、セカンド・トーマス礁で座礁した老朽化した軍艦BRPシエラ・マドレを、同海域での違法なプレゼンスを維持するための前哨基地として利用してきた。同艦には海兵隊が駐留しており、補給は本土からのものに完全に依存している。
南シナ海地域。図: CSIS
中国がセカンド・トーマス礁でフィリピン船舶の航行を阻止しようとしたのは今回が初めてではない。フィリピン国防省は、中国はセカンド・トーマス礁付近に定期的に沿岸警備隊の船舶を派遣し、フィリピンの漁業活動やBRPシエラ・マドレへの補給活動を監視していると述べている。
2021年11月、中国海警局の船舶3隻が進路を塞ぎ、灯火を点滅させ、放水砲を発射したため、フィリピンの補給船は任務を中止し、引き返すことを余儀なくされた。フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ報道官は10月6日、中国海警局の船舶がセカンド・トーマス礁付近で船首を切断し、BRPシンダンガンと衝突寸前になったと述べた。
ヴー・アン( AFP、ロイター通信による)
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