国際通貨基金(IMF)当局者は、マイナス金利により円が下落し、円はさらに下落する可能性があると述べた。
IMFアジア太平洋局のサンジャヤ・パンス副局長は10月14日、「円については、為替レートはファンダメンタルズによって左右されるというのが我々の見解だ。金利差が続く限り、円は下落圧力に直面するだろう」と述べた。
日本当局は、円安阻止への新たな圧力に直面している。投資家は、日本がマイナス金利政策を維持する一方で、米国の金利が高水準で長期化すると予想している。
しかし、IMFは、深刻な市場混乱、金融不安定化リスクの高まり、あるいはインフレ予測の急激な変化があった場合にのみ介入が正当化されると述べた。最近の円安が介入を正当化するかとの質問に対し、IMFは「これら3つの状況は存在しないと思う」と述べた。
円は今年初めから対米ドルで下落している。チャート:ロイター
日本は昨年9月と10月に円安ドル高の1ドル=151.9円まで下落した際に、自国通貨を支えるため円を買い入れた。これは1998年以来初めての市場介入だった。
10月13日、1米ドル=149.5円。世界的な利上げの波と、インフレ率が1年以上にわたり日銀の目標である2%を上回っているにもかかわらず、日本銀行は短期金利を今のところ-0.1%に据え置いている。
上田一男総裁は、堅調な需要と安定した賃金上昇によりインフレ率が現在の水準に留まるまで、依然として超低金利を維持する必要があると述べた。
パント氏は、日本のインフレは短期的に加速するだろうと述べた。しかし、世界的な需要の減速が日本経済にどのような影響を与えるかは当局がまだ評価していないため、日銀が短期金利を引き上げる時期は「今はない」と述べた。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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