ロイター通信によると、予想をはるかに上回る賃金上昇は、日本銀行(日銀)が8年間続いたマイナス金利政策の終了に向けて準備を進めている中で起きた。日銀当局者は、政策の実施時期は今年の年次賃金交渉の結果次第だと強調している。
日本の政策立案者は、大幅な賃金上昇が家計支出を押し上げ、経済全体のより持続可能な成長をもたらすことを期待している。日本経済は昨年末に景気後退を回避した。
連合労組はロイター通信を引用し、大手企業の労働者が年間5.85%の賃上げを要求したと発表した。これは30年ぶりの賃上げとなる。連合は約700万人の労働者を代表しており、その多くは大企業に勤務している。
3月13日、東京で行われた年次賃金交渉で、労働組合代表が大手企業からの回答書を作成している。
共同通信のスクリーンショット
アナリストらはこれまで、昨年の3.6%という過去30年間で最高となる賃金上昇に続き、4%以上の賃金上昇を予想していた。
連合の吉野智子会長は記者会見で、所得格差の拡大、インフレ、そして人手不足が大幅な賃上げの要因の一つであると述べた。さらに、パートタイム労働者は4月から始まる2024年度に6%の賃上げを受ける予定だと付け加えた。
吉野氏は、日本が経済回復への移行において重要な段階にあることを強調した。
大半の中小企業での賃金交渉は3月末までに終了すると予想されており、得られる賃上げ額は大企業が合意した額よりも低くなる可能性が高い。
日本企業は賃上げを進めているものの、その上昇率はインフレ率の上昇にほぼ追いついていない。ロイター通信によると、インフレ調整後の実質賃金は22ヶ月連続で減少している。
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