ホーチミン市から約10時間のフライトを経て、インド洋の真ん中に位置する小さいながらも人気の観光国、モルディブの首都マレに到着しました。ここは、きめ細やかな白い砂浜、透き通った海、そして果てしなく続くサンゴ礁を持つ楽園の島として知られています。
南アリ環礁のサンゴ礁に囲まれた砂浜にいる写真家ティエン・グエン
しかし、その美しさの奥深くには、気候変動と人間の影響によって大きな課題に直面している脆弱な海洋生態系が隠されています。この島を守るため、政府と人々は環境保護に重点を置いた持続可能な観光を積極的に展開しています。私にとって、モルディブを訪れるのは、広大な海の美しさを楽しむためだけでなく、この地の海洋生態系を保全するための取り組みを知るためでもあります。
モルディブの海洋生態系:自然の宝庫
モルディブは世界最大のサンゴ島国で、26の環礁からなる約1,200の小さな島々が、豊かで多様な海洋生態系を形成しています。サンゴ礁は多くの生物種の生息地であるだけでなく、島々を高波や浸食から守る重要な役割を果たしています。数千種の魚類とサンゴに恵まれ、イタチザメ、マンタ、コモリザメ、ウミガメなど、多くの象徴的な生物が生息しています。
北アリ環礁のサンゴ礁に囲まれた水上リゾート
持続可能な観光:モルディブの心臓部
モルディブは、大規模な観光開発の潮流に乗らず、豊かな自然に恵まれたこの素晴らしい島国を守るため、多くの海洋保護政策を実施してきました。政府やマンタ・トラスト、オリーブ・リドリー・プロジェクトといった自然保護団体は、ウミガメやサメの保護のための様々なプログラムを実施し、人間による影響を最小限に抑えるための海洋保護区を設立しました。ソネバ・フシ、ソネバ・ジャニ、シックスセンシズ・ラームといった有名リゾートをはじめ、モルディブのリゾートは自然との調和を重視し、グリーンテクノロジーを駆使して人間と環境の調和を最適化しています。
モルディブでは、責任あるダイビングからサンゴの再生活動への参加まで、ユニークで多様なエコロジカルアクティビティを体験する機会があります。さらに、モルディブには多くの有人島があり、訪問者は地元の文化や人々の生活様式を体験することができます。マーフシ島、ディグラ島、フヴァンムラ島といった島々は、環境に配慮した宿泊施設やダイビングサービスを提供するだけでなく、持続可能な観光の恩恵を地元住民にもたらすことにも貢献しています。
南アリ環礁の水上エコレストランの明かりがサメやエイの群れを引き寄せる
持続可能な観光の課題と将来
環境保護においては大きな成果を上げているものの、モルディブは依然として気候変動、海面上昇、サンゴの白化といった課題に直面しており、豊かな動植物が脅威にさらされています。さらに、観光客の増加は生態系に大きな影響を及ぼす可能性があるため、資源を保護し、生態系のバランスを維持し、地元住民の長期的な経済的利益を確保するためには、効果的な観光管理が不可欠です。
楽園の島、モルディブは、持続可能なエコツーリズムの可能性を体現する生きた証です。ここを訪れると、観光客は様々なサービスを享受できるだけでなく、自然と人間の調和を目の当たりにし、環境保護と責任ある観光開発について学ぶ機会も得られます。政府、企業、そしてモルディブを訪れる人々の継続的な努力は、この地の美しさを未来の世代に引き継ぐことに貢献しています。
出典: https://heritagevietnamairlines.com/vuong-quoc-dao-thien-duong/
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