ロシアの極超音速ミサイル「ジルコン」は最高時速11,000キロで飛行し、移動中の船舶に命中させることができる。
アドミラル・ゴルシコフフリゲート艦がロシアの極超音速ミサイル「ジルコン」の試験発射、2020年12月。(出典:RIAN) |
1月26日、 TASS通信は、ロシアの次世代極超音速ミサイル「ジルコン」を製造しているNPOマシノストロイエニヤ社の代表アレクサンダー・レオーノフ氏の発言を引用し、この種のミサイルは実用化される前にさらなる試験が必要であり、それには時間がかかるだろうと伝えた。
レオーノフ氏は、ジルコンミサイルの配備は「すぐにできる手続きではない」ため、「一定数のテスト」が必要になると指摘した。
それがどのような形になるかはまだ明らかではない。
海上発射型ジルコン極超音速ミサイルの射程距離は900キロと報告されており、音速の数倍の速度で飛行できるため、この種のミサイルの防御は困難である。
ロシアは新型原子力潜水艦にジルコンミサイルを搭載すると発表した。
2023年2月、英国の防衛シンクタンク、王立統合安全保障研究所の海軍戦争専門家シッダールト・カウシャル氏は、ジルコンは強力な兵器だが大きな限界もあると述べた。
「ジルコンの実戦展開は重要な進展だが、その重要性を誇張すべきではない」と専門家は述べた。
彼によると、ロシアの極超音速ミサイル「ジルコン」は2つの性能を持つ。1つは時速11,000キロメートルで飛行すること(そのため撃墜は非常に困難)であり、もう1つは移動中の船舶に命中させることだ。しかし、このミサイルは両方を同時に行うことはできない。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、この極超音速兵器を「無敵」と称賛した。一方、モスクワ当局は、3M22ジルコンミサイルの速度はマッハ9(時速約11,000キロメートル)で、現在の戦術ミサイル防衛システムでは対応できないと主張している。
しかし専門家は、マッハ5以上の極超音速で移動する物体は周囲の空気をイオン化し、物体の周囲にプラズマ殻を作り出してレーダー信号を遮断すると指摘している。
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