2021年に行われた中国の汚職官僚の裁判(写真:新華社)。
サウスチャイナ・モーニング・ポストの統計によると、中国の反汚職運動は昨年、共産党の汚職監視機関(CCDI)が45人の高官を捜査したことで、過去最多を記録した。これは2014年の38人というこれまでの記録を上回った。
中国がこの記録的な数字を記録したのは、習近平国家主席が2013年に開始した汚職撲滅運動で「大勝利」を宣言してから5年後のことだ。現在の展開は、中国当局が汚職組織の浄化に取り組む決意を示している。
調査対象者のほとんどは「大虎」と呼ばれ、「中央管理幹部」のグループに属する人物を指す。少数だが、やや低い地位ではあるものの、重要な分野で要職を占めている者もいる。
地方の党規律機関によって管理・監督される下級幹部とは異なり、高級幹部グループは中国共産党の最高人事機関である中央組織部によって直接管理されている。
不正行為の疑いが発見された場合、CCDI によるトップレベルの調査を受けることになる。
さらに調査を進めると、45人の高官のうち27人が退職後に調査を受けたことが判明した。
中央党校の機関紙「学習時報」の元副編集長、鄧宇文氏は、中央調査局による退職官僚への調査は、習近平主席が権力を握る前の不正行為のさらなる解明に役立つ可能性があると述べた。また、この調査は、官僚が退職したからといって安全が保証されるわけではないというシグナルを発している。
「中央捜査局(CCDI)は、退職した官僚は捜査対象としないという従来の暗黙のルールをもはや守っていない。今や誰も安全ではない。習近平主席が反汚職運動を止める兆候はない」と彼は述べた。
SCMPの統計によれば、汚職撲滅運動が開始されてから11年間で合計294人の高官が解雇された。
北京大学の 政治学者は、中国の「虎狩り」キャンペーンが2024年にさらに拡大する明らかな兆候があると述べた。
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