スペインのラファエル・ナダルは4月29日午後、ペドロ・カチンを6-1、6-7(5)、6-3で破り、マドリード・オープンで3連勝を果たした。
ナダルは第2セットのタイブレークであれほど多くのアンフォーストエラーを犯していなければ、もっと早く試合を終わらせることができただろう。このセットでナダルは多くの困難を乗り越え、第10ゲームでブレークポイントを取り戻し、タイブレークでは1-4の劣勢から4-4の同点に追いついた。カチンはベースライン際での粘り強いプレーで、緊張感に満ちたシリーズで先輩のミスをうまく利用し、第2セットを勝ち取り、試合を最終セットへと持ち込んだ。
試合後、カチン(右)がナダルを祝福する。写真:ロイター
マドリードのファン、コーチングスタッフ、そしてナダルの多くの家族は、スペイン出身のナダルが第3セットの前にベンチに座った時、心配した。シーズン序盤から「クレーコートの王者」ナダルにとって、体力の衰えは大きな問題であり、難しい局面でエネルギー切れを起こして諦めてしまうことが多かった。
しかし、ナダルはこの試合で異なる一面を見せた。第3セットでは力強いスタートを切り、最初の3つのレシーブゲームのうち2つを奪った。サーブは不安定だったものの、ナダルはカチンの動きの弱さを突いてコートの両コーナーでフィニッシュを決めた。また、サーブが得意ではないアルゼンチンのカチンのセカンドサーブにも積極的に攻めた。
グランドスラムで22度の優勝を誇るナダルは、1ゲームリードを維持したが、第9ゲームで再びブレークポイントをものにし、最終セットを6-3で締めくくった。このセットは52分で終了し、ナダルが6-1で勝利した第1セットより5分長く続いた。37歳のナダルにとって、3時間を超える試合は2年ぶりのことだ。
「良いプレーもあったし、そうでなかったプレーもあった」とナダルは試合後に語った。「第3セットではいくつかミスを犯したが、もっと予測不可能なプレーをしようと努めた。それが試合の流れを変えたのかもしれない。マドリードでのテニスを楽しんでいる。明日はどんなプレーを見せてくれるか、様子を見てみないと分からない」
試合後、カチンはナダルに会えたことは夢の実現だと語り、「クレーコートの王者」のシャツを求めた。ナダルもアルゼンチンの後輩に温かく応えた。ナダルの4回戦の相手は、大会開幕からセットを落としていないチェコ出身のイリ・レヘツカで、第30シードである。レヘツカに勝利すれば、ナダルは準々決勝でダニール・メドベージェフと対戦する可能性が高い。
また、カスパー・ルード、ヤニック・シナー、アレクサンダー・ズベレフ、カルロス・アルカラスといった注目シード選手もマドリード・オープンの第4ラウンドに進出している。
ヴィ・アン
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