タジキスタンで新たに発見された岩陰遺跡には、古代人が約13万年かけて作った遺物が収められている。
ゼラフシャン川(タジキスタン)近郊で古代人の遺骨が発見された遺跡。(出典:Live Science) |
タジキスタンの小川沿いで、考古学者らが、ネアンデルタール人、デニソワ人、ホモサピエンス(現代人の祖先)が約13万年にわたって居住していた可能性がある岩陰を発見した。
考古学者たちは、石器時代の人類が中央アジアの内アジア山岳回廊(IAMC)を通って移動したことを古くから知っています。彼らは長年にわたり、この地域でネアンデルタール人の遺跡、デニソワ人、そしてホモ・サピエンスの痕跡を探してきました。
「IAMCは古代人類の移動集団が出会い、交流した場所となった可能性がある」と研究者らは11月11日付けのJournal of Antiquity誌に掲載された新たな研究で述べた。
「この地域は、ホモ・サピエンス、ネアンデルタール人、デニソワ人など、いくつかの人類種の移動ルートであった可能性がある」と、研究の筆頭著者でエルサレム・ヘブライ大学考古学研究所の上級講師、ヨシ・ザイドナー氏は述べた。
ザイドナー氏と彼のチームは、中央アジアの主要河川であるゼラフシャン川沿いの石器時代の遺跡を調査しました。最終的に、異なる人々が異なる時代にこの地域に居住していたことを示唆する遺物のある2つの遺跡を発見しました。
2023年、研究チームはゼラフシャン川の小さな支流沿いにあるソイ・ハヴザク地区の発掘調査を行いました。彼らは、火打ち石、刃物、石片、動物の骨、木炭など、様々な石器を発見しました。これは、15万年前の古代人が火の使い方を知っていたことを示唆しています。
「この研究によって、この地域で様々な古代人類集団がどのように交流していたのか、新たな知見が得られることを期待しています。この発見は、中央アジアの古代人類史を理解するための重要な一歩です」とザイドナー氏は述べた。
研究チームによると、ゼラフシャン渓谷は当時のホモ・サピエンスのアフリカからアジアへの移住を含め、人類にとって重要な移住地域であった可能性が高いという。
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