29人の科学者からなる国際チームによると、地球の9つのフロンティアのうち、気候変動、森林破壊、生物多様性の喪失、合成化学物質、淡水枯渇、窒素使用など6つが現在、驚くほど高いレベルにあるという。
ブラジルの荒廃した森林地帯。写真:ロイター
残りの3つのうち、海洋酸性化と大気中の粒子状物質および塵埃による汚染は、現在境界線に達しています。オゾン層の破壊のみが現在安全限度内にあります。
コペンハーゲン大学のキャサリン・リチャードソン教授は、惑星境界は「過去1万年間、地球を生命の発展に適した状態に保ってきた重要なプロセス」を定義するものだと述べた。
限界に関する研究は2009年に初めて発表されました。当時は、気候変動、生物多様性の喪失、窒素利用のみが限界を超えたと考えられていました。
「オゾン層を破壊する化学物質が禁止されて以来、オゾン層を除くどの境界も回復の兆しを見せていません」と、ポツダム気候影響研究所(PIK)所長で論文共著者のヨハン・ロックストロム氏は述べた。「これは、私たちが回復力を失いつつあり、地球システムの安定性を危険にさらしていることを意味します。」
報告書の主な発見は、異なる境界が互いを増幅させるということだ。
この研究は、二酸化炭素濃度の上昇と生物圏へのダメージ、特にどちらかまたは両方が増加した場合の森林破壊と気温上昇との相互作用を特に調査しています。
人類が温室効果ガスの排出を急速に削減したとしても、炭素を吸収する森林の破壊を止めなければ、地球温暖化は止まらないことを示しています。
「気候変動と並んで、生物圏の健全性は地球にとって第二の柱です」と、PIK地球システム分析部門長で共著者のヴォルフガング・ルヒト氏は述べています。「私たちは現在、過剰なバイオマスの除去、過剰な生息地の破壊、そして過剰な森林破壊によって、この柱を不安定化させています。」
この研究では、正しくアプローチすればすべての境界を安全な動作空間に戻すことができるとも結論付けています。
ホアン・ナム(AFP通信)
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