ジャライ省のジュライ族の村々では、高床式の家の床や庭の一角に枯れた薪が敷き詰められている光景を目にすることができます。薪は森の枯れ枝、ベトナムユリの小枝、コーヒーノキの幹など、様々な場所から採取されます。形に関わらず、ジュライ族の女性たちはそれらを巧みに整然と一列に並べ、その美しさは格別です。
ジュライ族は、結婚する前に、女の子は薪を積み、米をつき、布を織る技術を身につけなければならないと信じています。そのため、多くの女の子は10歳になると、母親と一緒にかごを持って薪を集め、薪をきれいに積み上げる方法を教えられます。



村の長老によると、高床式の家の下にたくさんの薪がきちんと並べられている家族は、その家族が裕福で繁栄しており、女性たちが非常に勤勉で熟練していることを証明しているそうです。



ジュライ族にとって、薪を保管しておくことは、子どもの結婚式の前や後に義理の両親に贈ったり、葬儀の際に一族の家族に料理を振る舞ったりするなど、重要なイベントがあるときに親戚に贈る贈り物でもあると考えられています。


特に、ジュライ族は村の祭りや重要な行事があるたびに薪を寄付します。寄付された薪は共同住宅の庭に集められ、調理や焚き火に使われます。各家庭の寄付の程度はそれぞれ異なり、豊富な量の薪が確保されることで、村の共同作業を円滑に進めるのに役立っています。

今日では多くの家庭が調理用にガスコンロや電気コンロを備えていますが、ジュライ族は今でも薪を備蓄する習慣を守り続けています。彼らにとって、この習慣は家庭における女性の創意工夫と機知の豊かさを示すものなのです。同時に、親戚に薪を分け与えたり、村の共同行事のために薪を寄付したりすることは、兄弟愛を強め、コミュニティの結束を強めることにもつながります。
出典: https://baogialai.com.vn/net-dep-trong-phong-tuc-tru-cui-cua-nguoi-jrai-post559905.html
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