ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の政権が「最重要課題」を挙げ、米国がさらなる援助を送るなど、ウクライナ情勢に関する注目すべきニュースがいくつかある。
ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナはラボティーノ村の奪還に多大な犠牲を払ったと報じた。(出典:AP通信) |
* 米紙:VSU、ラボチノ村で甚大な損失:ニューヨーク・タイムズ紙は9月21日、ザポリージャ県ラボチノ村での反撃により、ウクライナ軍(VSU)に大きな損失が生じたと報じた。VSUがラボチノ村を奪還するために支払った代償は「奪還された土地の面積に見合わない」ものであり、西側諸国からの支援が減少するリスクがある中で、損失は拡大する一方だろう。
「反撃の通貨は弾薬、車両、そして人命だ」と報告書は記している。また、決定的な成功がなければ西側諸国からの支援が弱まり、キエフは停戦交渉の圧力に直面する可能性があるため、ウクライナが直面する「巨大なリスク」にも言及した。
*ウクライナ、 「困難な」冬を警告: 「困難な数ヶ月がやってくる。ロシアはエネルギーと重要インフラを攻撃するだろう」と、ウクライナ大統領府副長官のオレクシー・クレーバ氏は9月21日に述べた。同氏は、モスクワがウクライナ全土の「民間インフラ」を標的にしていると述べた。
これに先立ち、ウクライナ当局は、停電が全国の約400の都市、町、村で発生したことを確認したが、これがモスクワによるウクライナのエネルギーインフラに対する新たなキャンペーンの始まりであるかどうかを判断するには「時期尚早」だ。
* ゼレンスキー大統領、ウクライナとの「最重要課題」を提起: 9月21日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はワシントン(米国)到着直後、テレグラムに次のように投稿した。「本日、ワシントンで重要な交渉を行う。ウクライナの防空は最重要課題の一つであり、防空体制を強化し、戦場にいるウクライナ軍兵士への支援を強化する必要がある。」
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ南部ヘルソンで多数の死者を出し、他の地域でも多数の負傷者を出したロシアによる夜間の「大規模な」攻撃を批判した。「ミサイルの大部分は撃墜された。しかし、ほとんどが撃墜されただけで、全てではない」とゼレンスキー大統領は強調した。また、ウクライナにミサイル防衛システムを提供した各国に感謝の意を表し、「我々はロシアの脅威を完全に排除するために取り組んでいる…この成果を達成しなければならない」と述べた。
一方、ジョー・バイデン米大統領は、ホワイトハウスでウクライナ大統領と会談し、キエフへの新たな3億2500万ドルの軍事支援パッケージを発表した。このパッケージには、防空能力、クラスター弾、大砲、対戦車兵器などの装備のアップグレードが含まれている。来週から、米国は最初のエイブラムス主力戦車をウクライナに納入する予定だ。
これは6週間で4度目の米国によるウクライナへの軍事支援であり、バイデン政権が議会に求めている240億ドルの軍事支援とは無関係だと、国家安全保障会議(NSC)の欧州問題担当上級ディレクター、アマンダ・スロート氏は述べた。新たな支援パッケージには、クラスター弾を搭載した長距離弾道ミサイルは含まれていない。しかし、バイデン氏は将来的にウクライナにそのような兵器を提供することを否定しなかった。
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