中国の習近平国家主席は、米国のアントニー・ブリンケン国務長官との会談で、北京は「米国に挑戦したり、米国に取って代わろうとはしていない」と明言した。
「国と国との交流は常に誠実さと相互尊重に基づくべきだ」と、習近平国家主席は本日北京で行われたアントニー・ブリンケン米国務長官との会談で述べたと新華社が報じた。「ブリンケン長官が今回の訪問を通じて、米中関係の安定化に積極的に貢献してくれることを期待する」
会談は午後4時半頃(ハノイ時間午後3時半)、北京の人民大会堂で行われた。ブリンケン氏は、台湾問題、貿易問題、その他一連の意見の相違により、世界二大経済大国間の関係が緊張し、冷え込んでいる状況の中、2日間の中国訪問を行っている。
習近平国家主席によると、中国側は立場を明確にしており、2022年11月にインドネシアのバリ島で開催されるG20サミットの際のジョー・バイデン米大統領との会談で合意した共通認識を実行することで双方が合意した。
習主席は「中国は米国の利益を尊重しており、米国に挑戦したり、米国に取って代わろうとはしていない」と述べ、両国は「いくつかの具体的な問題でも進展があり、合意に達した」と付け加えた。
習近平中国国家主席は6月19日、北京の人民大会堂でアントニー・ブリンケン米国務長官と会談した。写真: AFP
会談後の記者会見で、ブリンケン長官は、台湾情勢を含む多くの意見の相違点を提起したと述べた。米中両国はまだ定期的な軍事関係の確立を求めていないが、ブリンケン長官は今後数週間のうちに複数の米国高官が中国を訪問する可能性があると述べた。
ブリンケン国務長官は「双方は二国間関係を管理する義務と責任があり、我々はそれを実行する決意だ」と述べた。
米当局者は、中国はウクライナでの使用を目的としたロシアへの殺傷兵器支援を行わないと繰り返し約束してきたと付け加えた。「我々は反証となる証拠を見ていない。米国が懸念しているのは、中国企業がロシアの軍事作戦に技術を提供する可能性があることだ。我々は中国政府に対し、この点についてより警戒を強めるよう強く求めてきた」と述べた。
ブリンケン氏は、2018年10月にマイク・ポンペオ国務長官が北京を訪問して以来、中国の指導者らを訪問し会談した初の米国務長官となる。ブリンケン国務長官はこれまでに、中国の秦剛外相や王毅中央外事委員会主任と会談している。
王氏は、米国の誤った認識が両国関係の悪化を招いたと述べ、ワシントンに対し「協力か対立か、対話か対決か」の選択を迫った。中国と米国は、両国関係の悪化傾向を反転させ、両国が調和していくための正しい方向を見出すために協力し、台湾問題に関して警告を発する必要があると述べた。
米国務省報道官のマシュー・ミラー氏は、本日行われたブリンケン氏と王毅氏との会談について、両者は「率直かつ生産的な」意見交換を行ったと述べた。ブリンケン氏は「米中競争が紛争に発展しないよう、オープンなコミュニケーションのチャンネルを通じて、責任ある形で競争を管理することの重要性を強調した」とミラー氏は述べた。
米国務長官は同日、中国を離れる前に北京で記者会見を行う予定だ。
習近平中国国家主席(右)は6月19日、北京の人民大会堂でアントニー・ブリンケン米国務長官と握手した。写真: AFP
ヌー・タム(ロイター通信、AFP通信)
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