ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は3月14日、自国が原子力技術において世界をリードしており、一部の国々のために原子力エネルギーをゼロから開発していると宣言した。多くの国が依然としてこの分野でロシアに依存している。
ロシアのロストフ原子力発電所。(出典:TASS) |
プーチン大統領は、レニングラード原子力発電所7号機の基礎コンクリート打設式でオンライン演説を行い、「ロシアは原子力技術の世界的リーダーです。私たちの支援により、多くの国で原子力エネルギーがゼロから生み出されています」と述べた。
プーチン大統領は、多くの国で専門家の育成が進められており、必要なインフラはすべて厳格な環境基準を完全に遵守して整備されていると付け加えた。例えば、ロシアの原子力企業ロスアトムは7カ国で22基の原子力発電所を建設中である。
さらにプーチン大統領は、ロシア国内で原子力エネルギーの開発も積極的に進められていると指摘した。クレムリンのウェブサイトによると、2045年までにロシアのエネルギーバランスにおける原子力発電の割合は25%に増加すると予想されている。
中央・東ヨーロッパ諸国は特にロシアの燃料に依存している。現在、スロバキア、ブルガリア、ハンガリー、チェコ共和国、フィンランドにあるロシア設計の原子炉計18基がロシアの燃料で稼働しており、ロシアの技術に依存している。
ロシアの国営原子力企業ロスアトムとその関連施設から供給される核燃料は、スロバキアとハンガリーで生産される全電力のほぼ半分、チェコ共和国とブルガリアでは3分の1以上の発電に貢献している。
EUのロシアへの依存は、ロシアの原子力産業が世界的に大きな影響力を持っていることに起因している。ロシアは世界のウラン濃縮能力の45%以上を占め、米国を含む多くの国の原子力発電所に原子燃料を供給している。米国は、モスクワに対する厳しい制裁にもかかわらず、ロスアトムから年間10億ドル(9億ユーロ以上)の燃料を支払い続けている。
ユーラトム供給機関のデータによると、EUが輸入する原料ウランの約20%はロシアから、さらに23%はロスアトムが大きな影響力を持つカザフスタンから輸入されている。ロシアはまた、ヨーロッパの原子力発電所向けの燃料棒の大部分を供給している。
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