米司法省は、アラスカ航空のボーイング737MAXのドアパネルが外れた事件について刑事捜査を開始し、関係者から事情聴取を行っている。
ウォールストリート・ジャーナルは3月9日、事情に詳しい関係筋の話として、米司法省の捜査官が1月5日にアラスカ航空1282便の乗客乗員数名と接触したと報じた。
アラスカ航空の広報担当者は、「司法省の捜査は、このようなケースでは通常の措置です。当社は全面的に協力しており、捜査の対象ではないと考えています」と述べた。
1月5日の事故で、ボーイング737 MAX9機のドアシールが吹き飛んだ。写真:ロイター
関係筋は、すべての調査が刑事告発につながるわけではないと強調したが、ボーイング社が2021年の和解条件に違反したことが判明した場合、政府を欺いた罪で訴追される可能性がある。米国当局は、ボーイング社に対しコンプライアンスの改善状況を司法省に継続的に報告することを義務付ける3年間の保護観察合意を延長する可能性もある。
米運輸省監察総監室の調査チームはまた、シアトル地域でボーイングの航空機生産ラインを監督する連邦航空局(FAA)の複数の職員への聞き取り調査も行っている。
ボーイング社はこの情報についてコメントしていない。
1月5日、アラスカ航空のボーイング737 MAX9型機がオレゴン州からカリフォルニア州への定期便を飛行中、胴体の一部が突然破裂し、非常口ほどの大きさの穴が開いた。客室の気圧が急激に低下し、多くの荷物が外に吸い出された。パイロットは速やかに高度を下げて緊急着陸を行い、乗客乗員177名全員が無事だった。
国家運輸安全委員会(NTSB)は2月6日、調査の暫定結果を発表し、ドアシールがロックガスケットから外れる前に、シールが上方に移動するのを防ぐ4本のネジが紛失していたと指摘した。NTSBは、技術者が別の部品を修理する際にネジを外したものの、内装パネルを取り付ける前に再取り付けしなかったと断定した。
アラスカ航空は事故後に社内検査を実施し、ボーイング737 MAX 9型機の多くでネジが緩んでいることを発見した。
米国当局はまた、737 MAXと同じドアシール設計を採用しているボーイング737-900ERシリーズの機体についても、航空会社に対し点検を促した。FAAによると、一部の航空会社が737-900ERの整備中にドアシールを点検した際に「ネジの問題」を発見したという。
ヴー・アン(ウォール・ストリート・ジャーナルによると)
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