ヨーロッパではガソリン価格が引き続き上昇する可能性がある。(出典:en-former) |
しかし、欧州連合(EU)がガス供給に大きな混乱や不足を起こさずにこの冬を乗り切ることができたとしても、オーストラリア、日本、中国、米国など他の国で天然ガス価格が決定されているという事実に対処しなければならないだろうと専門家は警告している。
「欧州はLNGを購入することに問題はないが、ガスに支払う価格は他で決まるだろう」とロイターの市場アナリスト、ジョン・ケンプ氏は書いている。
ロシアのパイプラインによるガス供給に大きく取って代わったLNGへの依存度の高まりにより、欧州は世界的な需給問題に対してより脆弱になっている。
オイル・プライスは、過去2か月にわたって明らかであったように、オーストラリアのLNG輸出ターミナルでのストライキ、米国の輸出工場での火災、あるいは日本と中国での厳しい寒波が、欧州のベンチマーク天然ガスの価格に直ちに影響を及ぼすだろうと指摘している。
「ガス貯蔵庫は満杯だが、これはエネルギー安全保障を意味するものではない」とエロガ・エネルギアのトレーダー兼CEO、ディエゴ・ペレグリーノ氏は語った。
ガス・インフラストラクチャー・ヨーロッパ(GIE)がまとめたデータによれば、EU全体のガス貯蔵量は現在過去最高を記録しており、在庫レベルは過去10年間の平均より20%高くなっている。
欧州では、貯蔵量がほぼ満杯であるにもかかわらず、トレーダーらが寒さによる暖房需要の高まりを考慮したため、今週の指標天然ガス価格はまちまちとなった。
専門家によると、寒い冬が近づいており、少なくともヨーロッパでは需要の急増によりガソリン価格が上昇し続ける可能性があるという。輸送上の問題や中東の混乱により、価格上昇リスクは依然として残っている。
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