ワシントン・ポスト紙によると、NATO加盟国はウクライナの加盟に向けた今後の措置を巡り、協議を続けている。ジョー・バイデン米大統領とNATO首脳らが7月にリトアニアのビリニュスで開催されるNATO首脳会議に出席する予定であることから、協議は白熱している。
多くが匿名で語ったNATO当局者らは、7月11〜12日にリトアニアで予定されている首脳会議で、同軍事同盟の31カ国がウクライナに対する同盟加盟の正式招待を拒否することで合意したと述べた。
東欧のNATO加盟国は、今度の首脳会議でNATOがウクライナ加盟のロードマップを提示することを要求しているが、米国と西欧諸国は、NATO・ウクライナ協力機構の強化や、防衛分野でのウクライナへの技術支援拡大の決定など、より控えめな措置を支持している。
エストニア国防省の高官トゥーリ・ドゥネトン氏も、リトアニアで開催される今回の首脳会談は、ウクライナに対し、NATO加盟資格を有するという強いメッセージを送る機会となると述べた。同様に、チェコのヤン・リパフスキー外相も、今回の首脳会談がキエフのNATO加盟への正しい道筋を示すものとなることを期待すると述べた。
しかし、米国は西欧のNATO加盟国と共に、この問題に対してより慎重かつ緩やかなアプローチを主張している。ウクライナ紛争が依然として続いている中での加盟は、NATOとロシアの直接対決につながると考える国もある。英国のある外交官は、今からリトアニア首脳会談までの目標は、ウクライナの加盟希望が進展したことを示す合意形成を推進することだと述べた。
ウクライナはまだNATO加盟国ではないが、5月16日にNATO傘下の協力型サイバー防衛センター(CCDCOE)に正式に加盟した。
ウクライナ紛争勃発以来、イエンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、NATOはウクライナのNATO加盟を支持すると繰り返し表明しているものの、加盟時期や方法については明言していない。4月20日のウクライナ訪問中、ストルテンベルグ事務総長はキエフのNATO早期加盟を引き続き支持すると約束したが、具体的な時期については言及しなかった。
最近、ドイツのボリス・ピストリウス国防相も、現時点でウクライナのNATO加盟についてはまだ決定されていないことを明らかにし、この問題に関する決定はウクライナ紛争の終結後にのみ行われるだろうと述べた。
一方、ウクライナはNATOに対し、キエフをNATOに加盟させるかどうか早急に決定を下すよう強く求めている。「同盟におけるウクライナの将来について決定を下さなければ、ヴィリニュス首脳会談は歴史的なものにはならないだろう」と、NATOウクライナ代表団長のナタリア・ガリバレンコ大使は強調した。
ガリバレンコ大使によると、ウクライナはNATOが、新規加盟国への門戸開放政策に関する声明を繰り返し続けるのではなく、キエフが同盟に加盟するための道筋を明確に示してくれると信じている。NATOがウクライナを加盟国として認めるべき理由について、ガリバレンコ大使は、ウクライナなしではNATOの東側を守ることは不可能だと述べた。彼女は、「フィンランドとスウェーデンがNATOの北側を強化しているように、ウクライナは東欧と黒海における同盟の安全保障に貢献するだろう」と強調した。
勇敢な
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