ロシア軍の兵士たち(写真:ロシア国防省)。
ドイツのビルト紙は情報筋の話として、ロシアがウクライナの主要都市を制圧することを目指し、同国での軍事作戦をさらに36カ月延長する新たな中期作戦計画を策定していると報じた。
ビルト紙によると、ロシアの2024年末までの戦略目標には、ドネツク州とルガンスク州、さらにオスキリ川までのハリコフ州の一部を完全に支配することが含まれている。
ドイツの情報機関によると、ロシア軍は2026年末までに、戦略都市であるハリコフ、ドニプロ、ザポリージャを含む、ザポリージャ、ドニプロペトロフスク、ハリコフ各州の主要地域を制圧する計画だという。
ドイツの諜報機関の報告によれば、ロシアはヘルソンやオデッサに侵攻する計画は当面ないという。
ロシアはドニプロ川左岸の領土を掌握しようとしており、この川を紛争の新たな戦線と見なしている。ロシア軍は多大な犠牲を覚悟していると言われている。
ドイツ情報機関の報告書によると、モスクワは西側諸国がウクライナへの支援を縮小することを期待しており、「 和平交渉」は平和への願望を装うためのものに過ぎないという。報告書によると、クレムリンには停戦の意図はないという。
以前、ビルト紙は情報筋の話として、米国とドイツは最後までウクライナへの支持を表明していたものの、水面下ではウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領率いる政府にロシアとの交渉を迫りたかったと報じていた。
しかし、ワシントンとベルリンはゼレンスキー大統領に交渉のテーブルに着くよう直接圧力をかけるつもりはない。その代わりに、彼らは軍事援助に頼っており、具体的にはキエフに現状維持に必要なだけの武器を提供し、突破口を開くには至っていない。
ビルト紙の情報筋は、西側諸国はモスクワとキエフが交渉再開に同意しない場合に備えてプランBも用意していると付け加えた。これは、ロシアとウクライナの間で正式な合意が得られなくても紛争を凍結するというものだ。
このニュースは、西側諸国がウクライナに対しロシアとの交渉のテーブルに着き、一定の譲歩をするよう圧力をかけているのではないかという憶測が広がる中で報じられた。
しかし、西側諸国の当局者はこれを拒否し、モスクワとのいかなる和平交渉もキエフの決定次第だと強調した。
ゼレンスキー大統領はまた、自政権はロシアとの交渉についていかなる同盟国からも圧力を受けていないと述べた。
ゼレンスキー大統領は昨年10月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との交渉を拒否する大統領令に署名した。
ウクライナは6月に反撃を開始した。しかし、西側諸国からの多大な支援にもかかわらず、2ヶ月以上にわたる反撃を経ても、ウクライナは目立った進展を見せていない。
ワシントン・ポスト紙は、ウクライナが戦場で決定的な勝利を収められなかったことで、紛争が膠着状態に陥り、同盟国からのキエフへの支持が弱まるのではないかという懸念が高まっていると警告した。特に大統領選挙が近づくにつれ、米国によるウクライナへの援助削減を求める声が強まるだろう。
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