北大西洋条約機構(NATO)統合支援活動司令部(JSEC)のアレクサンダー・ゾルフランク中将は、ロシアとの紛争の際に兵士、装備、弾薬の迅速な移動を可能にする「軍事シェンゲン」圏を設置するよう欧州諸国に呼びかけた。
「時間は刻々と過ぎています。平時にできないことは、危機や戦争の際には準備できません」とアレクサンダー・ソルフランク氏は述べた。
NATO旗の隣に立つイギリス兵とアメリカ兵。(写真:スプートニク)
NATOで欧州大陸全土における部隊と装備のローテーションを担当するアレクサンダー・ソルフランク氏は、JSECはロシアとの潜在的な戦争に備えるために設立されたが、その活動は各国の規制によって妨げられている、と述べた。
現在の規制では、欧州国境を越えた弾薬の輸送には通常、特別な許可が必要であり、大量の兵員や装備の輸送には事前の通知が必要になる場合がある。
アレクサンダー・ゾルフランク氏は、これらの問題を克服するためには、ほとんどの欧州連合(EU)諸国間の自由な移動を認めているシェンゲン協定に似た「軍事シェンゲン」圏を設立する必要があると述べた。
NATOは現在、東欧全域に8つの戦闘集団を擁し、1万人の兵士を駐留させている。イエンス・ストルテンベルグNATO事務総長は声明の中で、2022年までに前方展開部隊を30万人の即応態勢にある予備兵で支援するという目標を設定した。
イエンス・ストルテンベルグ事務総長が発表した計画によれば、この部隊のうち10万人は1週間以内に戦場に到着し、残りは1か月後に到着する予定だ。
ロシアは、NATOがキエフに武器、訓練、情報を提供することでウクライナ紛争の事実上の当事者になっていると繰り返し警告しているが、モスクワはNATOとの直接の軍事衝突は望んでいないと述べている。
しかし、アレクサンダー・ゾルフランク氏は、NATOはこのような紛争に備える必要があると述べた。 「NATO条約第5条が発動される前に、我々は先手を打つ必要がある。十分な準備を整える必要がある」と彼は述べた。
コン・アン(出典:RT)
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