先月、ロシアの原油価格がG7の上限を超えたため、同国の原油輸出収入は2022年11月以来の高水準を記録した。
国際エネルギー機関(IEA)は、ロシアが世界的な原油価格上昇の恩恵を受けていると報告した。ロシアは7月に原油および石油製品の輸出で153億ドルの収入を得ており、前月比約20%増となった。これは8カ月ぶりの高水準だ。
ロシア産原油は先月、G7諸国がロシアの財政を圧迫するために設定した価格上限である1バレル60ドルを突破した。IEAのデータによると、ロシアの海上輸送による原油輸出の平均価格は先月、1バレルあたり8.84ドル上昇し、64.41ドルとなった。
しかし、昨年と比較すると、石油輸出収入は依然として約20%減少している。これはロシアの財政の主要な収入源であり、ウクライナ紛争と西側諸国による制裁によって圧迫されている。
ロシアの2022年1月から2023年7月までの石油輸出収入。図表: IEA、ブルームバーグ
ロシア産ウラル原油とブレント原油の価格差は1バレルわずか4ドルに縮小した。IEAは「これは、OPECプラスによる減産に伴う供給逼迫と、設備メンテナンス期間後の精製需要の増加を反映している」と述べた。
先月、ロシアの原油輸出量は生産削減と国内市場への供給増加により減少した。IEAによると、輸出量は日量20万バレル減の460万バレルとなった。また、ロシアの原油輸出の80%を占める中国とインドへの輸出もわずかに減少した。
石油製品輸出の増加は原油不足を補って余りあるほどだった。ロシアは合計730万バレルの石油および石油製品を海外に輸出した。これは6月と同量で、こちらも年間最低水準だった。
IEAは、ロシアの7月の原油生産量が日量940万バレルと推定しており、これは6月より5万バレル減少している。これは、ロシアが依然としてOPECプラスの減産公約を遵守していることを意味する。ロシアは最近、今月は日量50万バレル、来月は日量30万バレルの追加輸出を行うと発表した。
ハ・トゥ(ブルームバーグによると)
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