16世紀末から17世紀初頭にかけて、ホイアンはベトナムのダン・チョン地方最大の貿易港となり、ベトナムと世界の他の地域との交流と文化交流の場となりました。世界中から商人が集まり、貿易を行いました。中でも日本人商人はグエン朝の君主たちから高く評価され、ホイアン貿易港において多くの重要な地位に就きました。
長年にわたる親密な関係
日本人商人たちは、独自の街路を築き、商業施設を建設し、独自の習慣に従って生活することを許されました。彼らは徐々に、都市商業港であるホイアンにおける文化、社会、そして特に経済・商業活動において重要な役割を担うようになり、ホイアンの総督(市長)に任命されました。
この時期、日本人はホイアン港において主導的な役割を担い、阮朝の領主たちと非常に親密な関係を築いていました。ヨーロッパの商人たちはホイアンを日本の港とみなすほどでした。幕府統治下の30年間(1604年から1634年)、日本の商船(朱印船)は東南アジア諸国の19の港で貿易許可を得ました。そのうち、ベトナムに到着した130隻の船のうち、86隻がホイアンに到着しました。
「第19回ホイアン・日本文化交流2023」イベントは、2023年8月4日から6日までクアンナム省ホイアンで開催されます。 |
歴史家たちは、17世紀初頭のホイアン貿易港の繁栄を促進し、その後数世紀にわたるホイアン都市圏の発展の原動力となった日本人の役割を高く評価しています。日本人の滞在期間はわずか数十年でしたが、ホイアンの地に多くの遺跡と痕跡を残し、ベトナムと日本の深い文化交流関係を鮮やかに示しています。
考古学者たちは、日本人に関連する貴重な遺物を数多く発見してきました。家屋の建築様式、古墳、青銅貨幣、青銅鏡、肥前焼の家庭用品に加え、日本人に由来すると言われる物語、民話、料理なども数多く存在します。特に、日本人によって建設されたとされる「倭橋」は、世界文化遺産ホイアンのシンボルとなっています。倭橋は、頭はインド、尾は日本、体はホイアンにあるという「世界の伝説」と結びついています。
この良好な関係を常に維持、継続、発展させ、近年では、ホイアンは文化、経済、人的交流など多くの分野で日本のパートナーや地域との交流、協力、友好関係を継続的に促進してきました。
交流と協力を継続的に促進する
日本の団体や専門家はホイアンを訪れ、科学研究、遺跡の修復、セミナーや研修の開催、技術相談、技術移転など、ホイアンの文化遺産を持続的に保護・振興するための様々な活動に協力してきました。また、日本はホイアンの観光開発プロジェクト、環境保護、遺産保護に対し、古民家やカウパゴダの修復、発生源での廃棄物分別、タンヒエップ島(クーラオチャム)住民の生活保障など、定期的に財政支援を行っています。
日本橋としても知られる日本橋は、日本とホイアンの外交関係の象徴です。 |
近年、クアンナム省は日本のパートナーと地域交流・協力を推進しており、ホイアンは日本貿易振興機構(JETRO)の国際友好交流事業を通じて、日本の友好地域に選ばれています。
2017年11月、ベトナムAPEC首脳週間の枠組みの中で、ホイアン旧市街に日越文化空間が開設されました。この空間は、ホイアン市、クアンナム省、日本の団体や地域、そして両国、そして両国民間の文化交流活動と良好な伝統的友好関係の促進に貢献しています。以来、日越文化空間は、多くの興味深くユニークな活動を通して維持・促進され、毎年数百万人の観光客が訪れ、様々な体験を楽しんでいます。
ホイアンでは、毎年恒例のイベント「ホイアン・日本文化交流」の開催を通じて、ベトナムと日本の関係がさらに緊密になっています。2003年以来、幾度となく開催されてきたこのイベントは、大きな話題を呼び、人々の注目を集めています。開催されたプログラムは、参加者の心に多くの良い印象を残し、ベトナム・クアンナム省ホイアンの人々と日本との交流と友好関係の強化に貢献しています。
ホイアン市人民委員会のグエン・ヴァン・ソン委員長が2023年の「ホイアン・日本文化交流」イベントで講演しました。 |
2023年8月4日から6日まで、ベトナムと日本の外交関係樹立50周年を記念して開催される「2023年第19回ホイアン・日本文化交流」は、両国および両国民の相互理解を深め、緊密で愛情深い関係を強化し、促進することにさらに意義深いものとなるでしょう。
これまでの友好協力関係の強固な基盤と近年の効果的な協力プロセスを組み合わせることで、ホイアンにおけるベトナムと日本の文化交流と友好は必ず新たな成果を生むと確信しています。
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